他人に影響されやすい人

『今日は、上司の機嫌が悪そうだ。嫌だな。』
『~さん、落ち込んでるみたい。なんだか私も沈んじゃうなあ。』
『うちの子は、大丈夫かな。心配だ。』

職場や家族、友人関係など。
周りの人の気分や感情によって、感情の浮き沈みをしてしまう人。
他人の心配をしずぎて、自分が振るまわされる人。
周りの人の目や、機嫌が気になる人。

おそらく、好きで影響されている人はいないでしょう。
なぜか、抜け出せずにいる。
このせいで、かなり辛い人もいるでしょう。

私は私。あなたはあなた。

こういった周りに影響されやすい人は、
しっかり他人との距離感が保てないことが原因の1つにあるようです。

人は、それぞれ別の人間です。
それが、たとえ恋人や夫婦だろうと。兄弟であろうと。親子であっても。

あなたは、あなた以外の人とは別の人間です。

価値観や人生観、考え方。性格。
好き嫌い、得意不得意。
経験や年代、環境。
顔、体、身長、体重。髪型。

親子・兄弟だから、容姿が似ているかもしれません。
似たようなクセがあるかもしれません。
しかし、あなたは、あなた以外の人とは別の人間です。

だから、あなたの親や子供、兄弟の抱えている悩みは、あなたの悩みではありません。
あなたの恋人、パートナー、友人の抱えている問題は、あなたの問題ではありません。

それは、経済的な問題であろうと、人間関係の問題であろうと、性的な問題であろうと、それらを解決すべきは、その人本人であるということです。

家族が何かに悲しんでいるとき、
寄り添ってあげることはできても解決はできません。

友人が何か大きな問題を抱えているとき、
相談に乗ることはできても、代わってあげることはできません。

上司が、機嫌が悪そうにしていても、それはその上司の問題。
あなたには関係のないこと。

道端で、怒っている人がいても、その人が怒っているだけ。
あなたの問題ではないということ。

しっかり他人との距離感を保つために!!

他人との距離感を保つ方法をいくつか紹介します。

1つ目は、あなたの問題と、他人の問題とをしっかり区別することです。
『私は私。あなたはあなた。』

人生には、その人の成長のために与えられる課題があります。
それは、人それぞれ違うものです。
他人の課題を解決しようとしてしまう人。介入してしまう人。
そういった人は、相手の成長を邪魔しているともいえます。

それがが本当に相手のためになるのか、一度考えてみましょう。
おせっかい。過保護が愛情だとは私は思いません。
おせっかい。過保護は、その人の問題解決能力を奪う行為でもあります。
その人の、生きていく力を弱めます。

イメージで境界線を引く!!

2つ目は、イメージの中で境界線を引くことです。
自分と相手。
それぞれに1本ずつ引きます。

自分のテリトリーと、相手のテリトリーをしっかり分けます。
その間が共有ゾーンです。

自分は、相手のテリトリーの中には入らないこと。
相手を、自分のテリトリーの中に入れないこと。

自分と相手のプライバシーな部分。
立ち入ってはいけない部分があるのは当たり前です。
それは、シェアハウスの中であれば、自分の部屋です。
または、他人夫婦の寝室です。

あくまで、自分と相手の心のプライバシーゾーンを尊重しながら、共有できる部分でコミュニケーションを深めていきましょう。

人間関係においては、お互いに踏み入れない部分を尊重することも大事です。