エゴグラム~自分の心の状態を知る~
心理状態チェック~交流分析で自分を知る~の続きになります。
前回、質問がたくさん書かれたテストをして頂きました。
この解説をしていきたいと思います。
まず、CP,NP,A,FC、ACの意味についてです。
CPは、Critical Parentの略になります。
意味としては、批判的な親です。
それは、厳しさ、規範です。
父親のイメージです。
この要素が強すぎると、
批判的であったり。
価値観を押し付けたり。
独断的であったりします。
叱責や避難をしがちです。
逆に弱いと、
ルールを守れなかったり。
だらしなかったり。
無責任だったりします。
NPは、Nurturing Parrentの略になります。
意味は、保護的な親。
それは、優しさです。
母親のイメージです。
この要素が強すぎると、
過保護やおせっかい。
相手に尽くしすぎたり。
信用しすぎたりします。
逆に弱いと、
思いやりがなかったり。
人への関心が薄かったりします。
AはAdultの略になります。
大人です。
私の中の大人な部分です。
それは、理性です。
観察や分析的な部分です。
この要素が強すぎると、
温かみが感じられなかったりします。
感情的な部分がなく、あまりに理性的なためです。
機械のようなやつだと思われます。
逆に弱すぎると、
自分で決断できなかったり。
事実に基づいた判断ができなかったり。
現実に適応できなかったり。
感情的過ぎたりします。
FCはFree Childrenの略です。
自由な子供です。
それは、楽しむ心や自由に創造する心です。
人生を楽しむ部分になります。
この要素が強すぎると、
わがままになります。
度を越して、調子に乗ったり。
自分さえ良ければいいという感じになります。
逆に弱いと、
人生を楽しめなかったり。
気力がなかったり。
気持ちを表現しなかったり。
感情に蓋をしたじ状態になります。
ADは、Adapted Child の略になります。
意味は、順応した子供です。
それは、協調性です。
相手や周り、社会にたいしての協調性、順応性です。
この要素が強すぎると、
すぐに妥協したり。
他人の評価を過剰に気にしたり。
自分を抑えて、他人に合わせたりします。
他人に影響を受けやすくなります。
逆に弱いと、
引きこもりがちになったり。
孤立したり。
周囲への適応力が低かったりします。
表に書いてみよう。
表のように各項目の点数に合わせて、表を作ってみましょう。
この表をエゴグラム。交流分析の中のでは、構造分析と呼びます。
そして、上で、解説した項目の特徴を読んで、自分の心理状態チェックをしてみてください。
どんな傾向があるでしょうか?
代表的な例を紹介します。
気を付けてほしいのは、次の2つです。
他と比べて、CPが高い人は、批判的になっています。
それは、他人だけでなく自分に対してもです。
真面目であるがゆえに、自分を責め過ぎる傾向のある人です。
他と比べて、ACが高い人は、自分を抑えている人です。
他人の目を気にしすぎたり。
自分の本当の気持ちを押し殺してしまう傾向があります。
これらの2つの項目が高い人は、幸福感を感じにくかったり。
生きづらさを感じやすかったり。
鬱状態になりやすい人でもあります。
幸せを感じやすいグラフ
グラフの例で、良いとされているのは、NPとFCが他に比べてが高いパターン。
M字型のパターンです。
この2つが高いと、幸せを感じやすいとされています。
人に対する関心、思いやりがあり。
自由な発想と、楽しむ心があるからです。
人とのつながりを感じることができ、寛容的。
そして、自由に自分を表現でき、人生を楽しむことが出来る。
あくまで、バランスが大事!!
しかし、NPもFCも他と比べて高すぎると、マイナスの面が出てきます。
NPは、おせっかい、過保護、人に騙されやすい面。
FCは、わがままで、自由奔放、後先考えない面。
なので、バランスが大事です。
もしも、5つの項目の中に、低すぎるものがあれば、その面を意識して出すようにしましょう。
また、伸ばしたいと思っている項目も同じです。
高すぎると思っている部分は、その項目の特徴を抑えるのも良いですが。
他の部分を伸ばすと良いバランスになります。
CPが高すぎる場合は、NPの要素を高めましょう。
ACが高い場合は、FC要素を高めましょう。
Aの理性の部分も大事です。
全体のバランスを見ながら、ちょっとM字型が幸せを感じやすいバランスです。
ぜひ、意識してみてください。