人さし指の付け根のふくらみ

人さし指の付け根にあるふくらみの部分を、手相では、『木星丘』と呼びます。
人さし指は、木星のエネルギーを受け取る指。
また、木星に関する意味を持つ指になります。

では、木星丘につけられた意味と由来、見方について紹介していきます。

木星の神様『ゼウス』

木星のことを英語で『ジュピター』と呼ぶのはみなさんご存知の通りかと思います。
これは、神様の名前に由来しています。

ジュピターとは、ローマ神話に出てくる神様の名前です。
ギリシャ神話では、『ゼウス』のことを指しています。

ゼウスとは、神々の王とされています。
神々のリーダー的存在です。
全知全能の神と呼ばれることもある偉い神様です。
ゼウスは、世界の支配者であったクロノスの末っ子でした。

クロノスは、ある予言を信じていました。
『子供に王座を奪われる』
という予言です。

そのため、クロノスは子供が生まれるたびに、口から飲み込んでいました。
ただ、今度こそ、この子だけは守ろうとした妃が、生まれたばかりの子供と石をすり替えて飲み込ませて。
その後、こっそりと育てられたのが、ゼウスでした。

ゼウスは、成長し、長い戦いの末、飲み込まれた兄弟の救出に成功し、ともに父親であるクロノスを倒し、神々の王となりました。

類まれなるリーダーシップを持った神様だと言えます。

木星丘の意味

木星丘の意味は、リーダーシップ、努力、向上心、野心、権力、独立心、支配欲などです。

まさに、木星の神様ゼウスを表すような意味になっています。
この丘に関する手相としては、『向上線』や『努力開運線』といたものがあります。

リーダーシップや向上心に関する意味を持つ線が多いようです。
また、木星丘に現われるサインには、幸運を表すものが多いのも特徴の一つです。

他の場所ではマイナスの意味を持つ、スクエアやクロスも木星丘にある場合は、プラスの意味を持ちます。

丘の発達具合を見る

丘を見る場合、まずは丘のふくらみ具合を見ましょう。

ふくらみが豊かな場合、木星丘の意味を強くします。
木星丘がよく発達した人は、リーダーシップ、向上心、野心、独立心などが強い傾向にあります。
何か目標を持って努力している人や、人を統率するスキルを持ち合わせている人に多いようです。

丘に現われる線を見る

次に、木星丘に現われる線を見てみましょう。

木星丘に現われる線のほとんどは良い意味を表す線です。

木星丘もしくは、木星丘当たりの生命線から土星丘に伸びる線です。
運命線の一種で、『リーダーシップ線』と呼ばれる線です。

その人のリーダーシップの才能を表す線になります。

スターです。

これは、今よりも広い世界への気づきを得たり、名誉や業績を認められると言われるサインです。
ゲームのマリオに出てくるスターのイメージです。
希望の星であり、イケイケのサインです。

クロスです。
他の丘に現れた場合は、見た目通りのバツ印です。

中断や停止の意味を表すサインです。
見直しが必要な時期を表します。

しかし、木星丘に現れたクロスは良い意味です。
パートナーが現われたり
精神的な成長を表す吉線と呼ばれます。

スクエアは、四角で囲まれた短線になります。

スクエアも他の丘に現れた場合は、マイナスの意味になります。
その丘の意味を制限・弱めるサインです。

これも木星丘の場合は良い意味として捉えられます。
木星丘に現れたスクエアは、人を教育する人に向いているという意味を表します。
教師や講師という仕事をする人、目指す人にとっては欲しい線の一つです。

グリルと呼ばれる格子状の線があります。

これは、エネルギー過剰のサインになります。
その丘の意味が強く出過ぎているという注意・警告です。

木星丘の場合支配欲や野心などが強くなりすぎているというサインになります。

人には誰しも長所があります。
しかし、どんな長所であっても、度を超すと、短所になります。
行き過ぎると悪い面が出てくるものです。

このサインが出ている場合は、バランスを整える時期です。
あなたの持つリーダーシップや向上心、野心が度を過ぎていないか?
周りの人をちゃんと見れているか?
自分や相手の気持ちを無視していないか?

ちょっと見直してみることが必要な時期です。