コントロールしようとすればするほど・・・
こんな経験はありませんか?
緊張しているとき、
『緊張するな』
『緊張なんてしてない』
と、コントロールしたり、無視しようとすればするほど緊張してしまう。
怒りが沸いたとき、
『怒ったらだめだ』
『怒ってなんかない』
と、抑えようとしたり、無視することで、モヤモヤが残る。苛立ちが増す。
悲しいときに、
『こんなの大したことない』
『全然悲しくない』
と、ごまかしたり、向き合おうとしないことで、余計にむなしく感じたり。悲しくなる。
実は、
感情はコントロールしようとすればするほど、大きくなる
ことがあります。
また、その時は抑え込めたとしても、その感情は徐々に積み重なって、体の変調をもたらしたり、心のバランスを崩してしまうことがあります。
最悪の場合、溜め込まれた感情は一気に爆発して、取り返しのつかないことになることもあります。
あなたの心の中に住む他人・・・
感情は、抑え込もうとすれば、反発してきます。
感情は、無視すれば、気づいてほしいあまり、悪さをしたり、イタズラをしたりします。
感情は、逆に、理解しようすることで、寄り添ってあげることで、治まってきます。落ち着きます。
これって、人間と一緒ですよね?
感情の場合は、より素直に反応してくれるので、『子ども』のようなものだと思ってもいいかもしれません。
感情は、あなたの心の中に住む他人です。
しかも、子どもです。
他人は、あなたがどれだけ無理やり言うことを聞かせようとしても、無視しても、コントロールできません。
もし、それが出来たとしても、どこかで爆発してしまうのは、わかりますよね。
子どもなら特に、心を閉ざしてしまったり。
非行に走ったり。
あなたの心も同じです。
無理やり言うことを聞かせようとすると、反発してきます。
無視すると、何とか気づいてほしくて、何らかの形でアピールしてきます。
抑え込むと、それは体調の異変や、心のバランスを崩す要因になります。
最悪、爆発して、非行に走ることになるかもしれません。
うつ病や、摂食障害、薬物依存、アルコール依存など。
少なからず、こういった感情を抑え込んだことも要因の一つであると思います。
感情との上手な付き合い方!!
では、どうやって上手く感情と付き合っていけばいいのでしょうか?
これは、他人との関わり方と一緒です。
子どもとの関わり方と一緒です。
多くの人は、感情を『私』と捉えて、接します。
だからこそ、
自分の思い通りにしたくて、コントロールしようとしたり。
罵声を浴びせて傷つけたり。
きつく責めたり。
無視したり。
押さえつけたり。
そんな付き合い方をしてしまうわけです。
結果、自分自身で、その子(感情)を傷つけてしまうことになるわけです。
ならば、他人として、接してみることです。
子どもだと思って接してみることです。
その子がなぜ怒っているのか分かろうとしてみる。
なぜ、悲しんでいるのか分かろうとしてみる。
もし、寂しそうにしているなら寄り添ってあげましょう。
無理やり変えようとせずに、見守りましょう。
自分に厳しく、他人には優しくではなく。
自分に優しく、他人にはもっと優しく。
で良いのではないでしょうか?
自分に優しくできる人は、他人にも自然と優しくできます。
自分に厳しくしている人、責めている人は、どうしても他人にも同じことを望もうとしてしまいます。
他人に、表面的には優しくできていても、心が葛藤していることが多いです。
あなたの心の中には他人が住んでいると意識してみてください。
小さな子どもがいると意識してみてください。
それだけで、あなたの感情との付き合い方は大きく変わってきます。