伝わらない話し方!?
言っても、伝わらない。
話をちゃんと聞いてもらえない。
反発される。
ケンカになる。
あなたには、こんな経験ありませんか?
もしかすると、知らないうちに伝わらない話し方をやっているのかもしれません。
伝わらない話し方は、相手の反発に遭いやすいです。そのため、ケンカになりやすい。
その言葉が、本当に相手のことを心配して出てきた言葉であっても。
相手を好きであるが故の言葉であっても。
相手を本当に想っての言葉であっても。
逆に、2人の関係をギクシャクさせてしまうことになります。
子どもに部屋を片づけてほしいお母さん
例えば、こんなケースです。
子どもに散らかした部屋を片付けてほしい。
あなたは、この時、どんな言葉を子どもにかけますか?
よくやりがちなのが、
『こんなに散らかして!!早く片付けなさい!!』
という言葉がけです。
あなたが、子どもなら、この言葉を受けてどう思いますか?
素直に言うことを聞きますか?
年齢にもよるでしょうが。
思春期の子どもならば、
『うるさい!!』
という言葉が返ってくる可能性が高いです。
無視する子もいるかもしれません。
駄々をこねるこもいるかもしれません。
おそらく、素直に言うことを聞く子どもの数は多くはないと思います。
命令されるのが嫌!!
多くの人は、命令されるのが嫌いです。
『~しろ!』
『~しなさい!』
『~するな!』
また、責められるのが嫌いです。
『なんで、やらないの!?』
『なんで、こんなことしたの!?』
こういった言葉を相手に投げかけて、返ってくるのは拒絶です。
そして、反発です。
あなた自身が言われたときに、どんな反応をするでしょうか?
どんな感情になるでしょうか?
人はお願いされるのが好き!!
逆に、多くの人はお願いされるのが好きです。
『~してほしい。』
『~してくれたら嬉しい。』
多くの人は、他人から頼られることが好きです。
喜ばれることが好きです。
人は、幼いときから、人の役に立ちたいと自然に思っています。
人の役に立つこと自体に、喜びがあり、幸福感があります。
このお願いすることにプラスして、やってほしいのが自分の気持ちをしっかり伝えることです。
不満を不満として相手にぶつけるのではなく、あなたがどんな気持ちになのかを伝えることです。
相手に伝わる話し方を、具体的に紹介していきます。
『私』の『気持ち』と『欲求・要求』を伝える!!
相手に伝わる話し方のポイントです。
①相手のどんな行動に、あなたがどんな気持ちや感情になったかを伝える。
(相手の性格などへの不満は言わない。行動に対する不満だけを言う。)
②相手に対する欲求を伝える。
(認めてほしい、優しくしてほしい、大切にしてほしい、尊重してほしい)
③相手に対する要求を伝える。
(欲求を満たすためにしてほしい具体的な行動)
④お互いの関係を良くするために、あなたがやること。
(相手に押し付けるだけでなく、自身も改善し努力することを伝える)
特に一番大事なポイントは、主語を『私』にして伝えることです。
主語を相手にしてしまうと、非難の言葉になりがちです。
『私』の気持ち、欲求、要求、自分が努力することを伝えましょう。
上記の子どもの片付けの例です。
①『お母さんは、〇〇ちゃんが、お母さんが何回言っても、部屋を散らかしたままにしているのが、無視されてるようで悲しい。』
②『お母さんは、〇〇ちゃんに、ちゃんと話を聞いてほしい。』
③『お母さんは、〇〇ちゃんに片付けをやってほしいな。』
④『お母さんも、一緒手伝うから。』
自分自身の、気持ち、欲求、要求を相手に伝えることって、出来ていないことが多いです。
知らず知らずに、相手に命令していたり。
非難していたり。
相手の本当の気持ちを聞くことで、心が動くことがあります。
命令や批判ではなく、相手の欲求や要求。
『~してほしい。』というお願いには応えたくなるものです。
こういった相手に伝わる話し方を、
心理学の言葉では、
アクショントーク・Iメッセージ
と呼びます。
ぜひ、日常で使ってみてください。
特に、相手に不満を伝えたいとき。
気持ちを伝えたいとき。
行動を促したいときに、ぜひ活用してみてください。