幸せって何?
幸せとは何でしょうか?
これには、基準がありません。
お金のあるない。
健康であるない。
恋人のいるいない。
どれだけお金持ちでも、自分は不幸だと感じている人もいます。
逆にどれだけ貧乏でも、幸せだと感じている人がいます。
結局のところ、幸せは、その人の感じ方しだいです。
人が幸せを感じる基準!?
とらえどころのない幸せの定義ですが。
実は、人が幸せを感じる基準があります。
これは、アルフレッド・アドラーという心理学者がつくったものです。
最近では、アドラー心理学が一般化してきているので、知っている方も多いのではないでしょうか。
アドラーは、人が幸せを感じる基準を3つのポイントで上げています。
- 自己受容
- 他者信頼
- 貢献感
この3つが、人が幸せを感じる基準として定義しています。
パッと見、難しくてよくわからないと思うので、1つずつ紹介していきます。
自己受容
これは、自分を受け入れていること。自分を好きだということです。
人間には、誰しも、長所もあれば短所もあります。
人によっては、自分の短所を受け入れられずに、自分を好きになれない人がいます。
どれだけ、人から好かれていても、世の中の役に立っていても、自分のことが嫌いだと幸せに感じられません。
自分の長所も短所も、自分自身の個性と認めることができて、自分を許せるようになる。
そして、自分を好きになる。
これが、幸せを感じる条件の1つ目です。
他者信頼
自分のことを好きで、世の中の役に立っているひとがいます。
でも、自分以外の人間は信じられない。
もしくは、心を開ける人が周りにいない。
すると、幸せを感じることが難しくなります。
周りに信頼できる人がいること。
また、
自分自身が周りを信頼できる気持ちがあること。
この要素があることは、幸せを感じることの大きな条件です。
貢献感
これは、周りの人から見てどうかではありません。
周りの人から、貢献していると思われていても、自分自身が何かに貢献しているという実感がなければ意味がありません。
自分は、誰かの役に立っているという感覚は、そこに自分の居場所があるという実感になります。
どれだけ自分が好きで、周りに信頼できる人がいても、自分は誰の役にも立っていないと感じると、幸せを感じにくくなります。
そこに自分の居場所がないと思ってしまうからです。
自分自身の幸せメンテナンス
この3つの条件は、自分自身の心のメンテナンスに使えます。
何か、自分は幸せじゃないと感じたときは、ぜひ、この3つの条件を使ってみましょう。
- 自分自身が好きか?
- 信頼できる人は周りにいるか?
- 自分は誰かの役に立っているか?
すると、足りない部分に気づきます。
そこに対して、何か行動を起こしてみましょう。
『自己受容』に対しては、自分を好きになるようにお金や時間を使ってみましょう。
新しい趣味を見つけたり、習い事に行ってみたり、資格を取ってみるのはどうでしょうか。
『他者信頼』に対しては、周りともっとコミュニケーションをとってみましょう。
友達に相談に乗ってもらったり、ご飯に行ったり、遊びに行ったり。
新しい交友関係を見つけにいくのも一つかもしれません。
『貢献感』に対しては、自分が周りに役に立てるものを探してみましょう。
家事や掃除などのお手伝い。
友達や地域の行事のお手伝いなど。
ちょっとしたことでも良いです。
ボランティア活動に参加してみるのも良いのではないでしょうか。
アドラーの考えた幸せの基準は、実生活に十分使えるものです。
ぜひ、活用してみましょう。