感情と身体のつながり
感情のコントロール方法には、3つの方法がありました。
- 焦点を変える
- 言葉を変える
- 身体の使い方を変える
ここでは、3つめの身体の使い方を変えるについて紹介します。
実は、感情と身体は深くつながっています。
よく、「腹が立つ」、「頭に血がのぼる」「胸が苦しくなる」など。
感情を身体で表す言葉を耳にすることがあるのではないでしょうか。
感情というのは、身体の感覚で感じるものがほとんどです。
緊張すると、手に汗をかいてきたり、胃がキリキリしてきたり。
恋をすると、キューっと胸の奥が締め付けられる感じがします。
嬉しい時も、身体から高揚感や鼓動の速さを感じたりします。
イライラや怒りは、胃がムカムカしてきたり、頭が締め付けられたりなどの感覚を感じます。
感情は、身体の感覚とつながっているということは、ぜひ知っておいてほしいことです。
これ知っておくと、自分の感情に振り回されることが少なくなります。
また、多くの心理療法では、この感情と身体のつながりを利用しています。
自分の身体の使い方を観察してみよう!!
私たちは、感情ごとに共通した身体の使い方していることがあります。
例えば、落ち込んでいるとき。
その時、身体はどんな姿勢をしているでしょうか?
- 頭が下がって、視線が下を向いている
- 肩が落ちている
- 身体が丸まっている
- 呼吸が浅い
知らず知らずのうちに、こんな身体の使い方をしていませんか。
逆に、嬉しい時はどんな身体の使い方をしていますか?
- 頭が上がって、視線が上向き。
- 肩と身体が、ピンと伸びている。
- 呼吸が深い
何かしら、共通するものがあるのではないでしょうか。
ある感情を感じているときは、共通した身体の使い方をしています。
逆をいえば、この身体の使い方によって、感じる感情が変わってくるということです。
実は、ほとんど感情は身体の使い方でコントロールできます。
スキップしながら落ち込めるか?
みなさんは、スキップしながら落ち込むことができるでしょうか?
なかなか難しいでしょう。
プラスの感情を感じる身体の動き、姿勢をしながら、マイナスの感情を感じるのは難しいです。
逆に、マイナスの感情を感じす身体の動き、姿勢でプラスの感情を感じるのも難しいです。
身体の使い方によって、感情が限定されるということです。
身体の使い方次第で、簡単に落ち込めるし、やる気満々の気持ち、リラックスした気持ちにできることができます。
いつも無意識でやっている、この身体の使い方を意識的にやってみるとどうでしょうか?
自分の欲しい感情は何?
自分の欲しい感情に合わせて、身体の動きを変えてみましょう。
気分良くなりたいときは、スキップするのも良いでしょう。
やる気を出したいときは、ガッツポーズをしてみるのはどうでしょうか。
普段の自分が、喜んだ時、やる気に満ちているとき、リラックスしているとき。
その場面ごとの自分の身体の姿勢や動きをイメージしてみましょう。
普段から、観察しておくのも良いかもしれません。
それを、ぜひやってみてください。
落ち込みから抜け出す方法
この身体の使い方を意識することができると、落ち込みから抜け出すのか楽になります。
ときに、感情を感じ切るのも大事でしょう。
無理やりにいつもプラス思考で、プラスの感情を感じ続けないといけないというわけではありません。
でも、知らず知らずに、自分の身体の使い方でマイナスの感情になってしまうのは勿体ないことです。
また、マイナスの感情からずっと抜け出せずにいることも勿体ないことです。
わざわざ、自分で落ち込みに入る必要はないです。
鬱(うつ)もそうです。
鬱(うつ)に入りやすいのは、決まって同じ姿勢や動きのときです。
感情と身体には、深いつながりがあること。
身体の使い方によって、感情が変わることをぜひ知っておいてください。
普段から、身体の使い方を意識しておくだけでも、自分の感情に振り回されることは少なくなります。