コミュニケーション能力って?
私たちが、よく勘違いしがちなのが、
話すのが上手な人=コミュニケーション能力がある人
という考えです。
しかし、よく考えてみるとちょっと違うことに気づきます。
いくら上手に話すことが出来ても、
それが聴き手の聞きたいことでなければ、意味がありません。
逆に、嫌がられることもあります。
いくら聞きやすいトーンや話し方でも、
相手の感情を無視したコミュニケーションだと、むしろ嫌われてしまう場合も多くあります。
コミュニケーションは、相手があって初めて成り立つものです。
確かに、聞き取りやすい話し方や、ボキャブラリー、話のネタは大事です。
しかし、それは相手の気持ちや感情が汲み取れたうえでのことになります。
それを忘れてはいけません。
話し上手よりも、聞き上手が好かれる?
日頃のコミュニ―ケーションも然り、営業の世界でも、
聞き上手のほうが大事になってきます。
それは、
『この人は、私の気持ちをわかってくれている。』
というふうに。
私たちが、
自分のことを理解してくれる人
をすごく望んでいるからです。
人はみんな、他人よりも自分に興味があります。
これは、当たり前のことです。
誰もが、自分の人生を良くしたいと思っています。
幸せになりたいと思っています。
だからこそ、自分の話をする人よりも、話を聞いてれる人が、どうしても求められます。
相手の気持ちを分かろうとする
コミュニケーションにおいて、大事なのは、
一つは『心を開かせる』こと。
そして、『相手の気持ちを分かろうとする』ことです。
相手の気持ちを分かろうとすることは、すごく効果のあることです。
人は、それぞれ価値観や考え方が違います。
同じ人は一人としていません。
親や兄弟、夫婦であれ、育った環境や、経験してきた出来事は全く違います。
ですので、その人のことを理解するのは難しいことです。
その人の気持ちを分かるということは、なかなか出来ることではありません。
しかし、私たちは、
『この人は、私の気持ちを分かろうとしてくれている。』
そう感じるだけで、癒されます。
そして、その人を信頼しますし、好感を持ちます。
『分かる⇒分かろうとする』
これだけで、実は、コミュニケーション能力はすごく向上します。
具体的な方法
しかし、日ごろがら、会話一つひとつに、意識を向けるのは大変なことです。
だからこそ、活用してもらいたい方法があります。
それは、『質問』です。
人間の脳には、質問を投げかけると、答えを探すという機能が備わっています。
インターネットよりも何倍も優れた機能です。
これを利用します。
特に、誰かの相談を聞くときや、アドバイスを求められたときなど。
相手の気持ちを汲み取る必要のある、大事な会話の場面では、ぜひ使ってください。
その質問とは、
『この人は、私にどんな気持ちをわかってほしいんだろう。』
『この人は、私に何を伝えたいんだろう。』
こういった、質問を会話の前に、自分自身に投げかけておくことです。
そうすることで、
自然と、その人の気持ちや真意に気づくことが出来るようになります。
ぜひ、人間関係づくりや、コミュニケーションが大事な場面では、特に意識して使ってみてください。