他人の愚痴って聞くのはイヤなもの

『〇〇がムカつく!!』
『△△が全然言うこと聞かない!!』
『◇◇が気に入らない!!』
他人に対する愚痴。

『俺って、全然ダメだ。』
『私って、みんなから嫌われてる。』
『何をやっても上手くいかないんだ。』
自分自身に対する愚痴。

特に、他人の愚痴は聞いていて、気分の良いものではないですよね。
だから、無視したり、避けようとする。

アドバイスしたくなったり、励ましたくなったりする。
もしくは、逆に注意したり、しっかりしろと言いたくなる。
でも、実は、言ってる本人も愚痴を言ってる自分が好きなわけではないんです。

だって、それは自分自身が一番愚痴を聞くことになるから。
愚痴を言ってる自分って格好悪いと気づいて、自己嫌悪に陥っている人もいるでしょう。

じゃあ、どうしたらいいのでしょう?

愚痴に隠された本当の想い

愚痴は、その人が表現できず、体の中に溜まってしまった感情の膿です。

言いたいことが言えず、本当の気持ちが伝えられず。
もしくは、伝えても分かってもらえなかった気持ち。
そういった感情が吐き出されずに溜まってしまったものです。

愚痴がこぼれる人は、おそらくは、体の中に溜まっていく感情のコップの容量を超えてしまっている人です。
だから、溢れた感情が愚痴となってこぼれていくのではないでしょうか。
もう、いっぱいいっぱいの状態なんです。

愚痴の中に入っている不平不満の奥には、実は本当の想いがあります。
それは、本当はもっと良くしたいという想いです。
それは、誰かとの人間関係かもしれません。
自分自身との関わり方なのかもしれません。

『なんで、あいつは・・・・なんだろう。』 ⇒ 『本当は、もっと〇〇したいのに。』
『どうして、私は・・・なんだ。』 ⇒ 『本当は、もっと△△なのに。』

吐き出すことは、悪いことではない

愚痴を言うことは、悪いことだという常識があります。

それは、周りの人の気分を下げてしまったり。
嫌な気分にさせてしまうからでしょう。
確かにその通りだと思います。

しかし、ずっと溜め込んでいると、自然と漏れ出してしまうものでもあります。
それを無理やり、押し込めようとすると、心や体に支障をきたすようになる。
やっぱり、どこかで吐き出す必要があるということです。

大事なのは、どこで吐き出すかです。
愚痴は、その人の分かってもらいたいという感情でもあります。
なので、共感されたり、気持ちをわかってもらえないと、いくら愚痴を吐いても気持ちは晴れません。

余計に、溜まることになります。
だからこそ、自分のことを分かってくれる人に愚痴を聞いてもらうことが大事です。

愚痴を聞くときは、その奥の想いに注目する

愚痴を聞く側であれば、ただ聞くのは辛いことかもしれません。
なので、ぜひ意識してもらいたいのが、愚痴の奥にある本当の想いです。

その想いは、マイナスなものではありません。
もっと良くしたいというプラスの想いです。

この想いは、愚痴が吐き出し切れないと出てこれない想いです。
逆に、愚痴を出し切ることで、自然と出てくる想いです。

愚痴という感情の膿を吐き出せば、そこにはプラスの感情がある。
それを救い出してあげよう。
そんな意識を持って聞くと、聞き方も変わってきます。
だれかの悩みを聞くときには、ぜひ、こういう意識を持ってみてください。

その人が、
『ああ、私の気持ちを分かってもらえた。』
と、安心したとき。
スッキリ吐き出したときに。

その人は、気持ちも行動もプラスの方向に進んでいけるようになります。

愚痴を言っている人がいたら、ぜひ、そういう視点を持ってみてください。
そして、あなたの心に余裕がある時ならば、吐き出させてあげる。
その人の気持ちを分かってあげようとすることをやってみてください。